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日本の昔话10——ネコがネズミを追いかける訳

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Sinopsis

むかしむかし、人間も生まれていない、大むかしのある年の暮れの事です。  神さまが、動物たちに言いました。 「もうすぐ正月だ。元旦には、みんな私の所に来なさい。そして、先に来た者から十二番目までを、その年の大将としよう」  ところが、うっかり者のネコは集まる日を忘れたので、友だちのネズミに聞きました。   するとネズミは、「ああ、新年の二日だよ」と、わざとうそを教えました。 さて、元旦になりました。 ウシは足が遅いので、朝早くに家を出ました。 ちゃっかり者のネズミは、こっそりウシの背中に乗って神さまの前に来ると、 ピョンと飛び降りて一番最初に神さまの前に行きました。  それでネズミが最初の年の大将になり、ウシが二番目になりました。 その後、トラ・ウサギ・タツ・ヘビ・ウマ・ヒツジ・サル・ニワトリ・イヌ・イノシシの順になりました。  ところがネコは、ネズミに教えられた通り二日に神さまの所へ行きました。 すると神さまは、 「遅かったね。残念だけど、昨日決まったよ」と、言うではありませんか。くやしいのなんの。「ネズミめ、よくも騙したな!」 怒ったネコは、それからずっと、ネズミを見ると追いかける様になりました。 おしまい