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坂本真绫欧洲游记——From Every Where 1-3
- Autor: Vários
- Narrador: Vários
- Editor: Podcast
- Duración: 0:03:38
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Sinopsis
【一日目】-3 「いつか」が実現することは、ほとんどない。たとえそれが近い距離の場所であっても。いつかやろう、いつか言おう、いつかまた会おうと、たくさん思っていることのうち一体いくつのことを実行できるだろう。多くはいつかのまま、その日が来ることはない。大人になった私はそのことを知っている。時間がないから、お金がないから、力が足りないからという理由は、いかにも仕方がないことのように思えるけれど。 調べてみると日本からポルトガルへの直行便はなかった。どうせ乗り換えをするのなら経由地をパリにしてついでにちょうと滞在しよう。そこも、いつか行ってみたい街のひとつだったから。「いつか」の街に、片っ端から行くことにしよう。チェコのプラハ、イタリアのベネチアとローマ、スペインのバルセロナとマドリッドも。世界地図を広げると、どの都市もそれぞれ離れている。ひとくちにヨーロッパと言ってもポルトガルは南欧の一番端っこ、チェコは中欧の上の方だ。でも行きたいと思う街を線で結んでみると、列車で移動すれば全部巡ることができるんじゃないかという気がしてきた。 ユーレイルグローバルパスは西ヨーロッパ20ヵ国の国鉄を無制限に乗り降りできるパスで、私が候補地にあげた中ではチェコ以外すべての国で利用できることがわかった。航空券もオープンジョーにして合わせて考えれば効率が良さそうだ。 オープンジョーというのも今回初めて知ったけど、往路と復路の発着地が別の地となる航空券のことで、すべて同じ航空会社を利用するなどの条件を満たせば最大3都市まで乗り降りできる。試行錯誤を重ね私のたてた計画はざっとこんな感じ。まず成田→パリ、そしてパリ→プラハを飛行機で移動。あとは鉄道で適当に行きたいところを通りながら南下して、最後はユーラシア大陸最西端のポルトガル、リスボンへ。帰りは、リスボン→パリを飛行機で戻り、パリ→成田で帰国。文字で書くだけならずいぶん簡単そうだ。