Sinopsis
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Episodios
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日本の昔话 1——鶴の恩返し
16/02/2016 Duración: 03minむかしむかし、瀬戸内海にのある島に、親子の三羽のツルがわたってきました。三羽が仲良くエサをついばんでいると、そこへタカが飛んできて子ヅルに襲いかかりました。子ヅルを捕まえたタカは自分の巣に子ヅルを持って帰ろうとしましたが、途中でバランスを崩して子ヅルを海へ落としてしまったのです。二羽の親ヅルは海に落ちたわが子をすくおうとしましたが、手だてがありません。するとそれを見つけた島の漁師が、舟を出して子ヅルを助けてやりました。漁師は子ヅルを空へもどしてやろうとしましたが、子ヅルは羽をバタバタさせるばかりです。「どうした?けがでもしたのか?」困った漁師は、子ヅルを庄屋さんのところへ連れていきました。庄屋さんは子ヅルのけがに気づくと、薬を調合して介抱してやりました。そして子ヅルのけがが治ると、庄屋さんは子ヅルを空に返してやりました。さて、それから三年ほどたった年の正月の事です。朝早くから二羽のツルが、庄屋さんの家の上空を舞い続けていました。ツルは日中になると山へ帰っていきましたが、夕方になるとまたやってきて、何度も家の上空を舞ってから去っていきました。そこへ、庄屋さんの家で働いている若い男が走りこんできたのです。若い男は、にぎっていた黄色い棒きれのようなものを二本、庄屋さんに見せました。「なんじゃな、そんなにあわてて。うん????これは!」庄屋さんの顔色が、さっとかわりました。棒きれかと思ったものは、万病にきくという高価な朝鮮人参だったのです。「こんなもの、どこで拾ったんじゃ?そもそも朝鮮人参など、この島にあるわけがない」「はい、家の前に落ちていました。そういえば朝早くから、二羽のツルが家の上を何度も舞っていましたから、もしかするとあの時のツルが」若い男がいう通り、助けられたツルが朝鮮から海をこえて、庄屋さんに朝鮮人参を持ってきたのです。庄屋さんは二本の朝鮮人参を見つめながら、ツルの恩返しに感謝しました。おしまい。
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坂本真绫欧洲游记——From Every Where 1-1
15/02/2016 Duración: 03minそれじゃあ、行ってきます。5週間のひとり旅。大いなる冒険になるか、あるいは、大いなる浪費になるか。まだ私にも分からないけど、でもどうしても今行かなくちゃいけないんだってことはわかる。 あなただけが、私に、この旅に出る理由を聞きませんでした。ありがとう。きっと手紙を書きます。【一日目】-1 飛行機はあっけなく飛び立った。 成田の滑走路(かっそうろ)で急加速した機体がふわっと地面を離れた瞬間、旅に出るって言ってのは本気だったのね、とまるで他人ごとのように思った。 今にも降り出しそうな成田上空の分厚い雨雲を突き抜けて、穏やかな青空の中を飛ぶ。シートベルトサインが消えると、乗客たちはストップモーションを解かれたようにそれぞれの時間へと散っていった。誰だって少し緊張する。この一瞬、飛行機が離陸して安定するまで短い時間は。全身で重力を受け止めて、耳に気圧を感じて。でも違和感があるのは最初だけ。こうして揺れがおさまってしまえば、自分がどれだけ空の高いところにいて、どれだけ速いスピードで進んでいるのかなんて、すぐに忘れる。 なんにも言わず「大丈夫だから、行っておいて」とスケジュールを調整してくれた事務所のスタッフの顔が浮かぶ。「あんたの帰ってくる日に合わせて結婚式の日取りを決めたんだから、何があってもちゃんと帰ってきてよ」と電話をくれた親友の声も。 昨日、ほとんど一睡もできなかった。飛行機に乗ることも海外に行くこともいつの間にか慣れてしまって、最近はもう昔みたいにドキドキすることもなかったのに。37日間のひとり旅、行き先はヨーロッパ。航空券を買って、ユーレイルグローバルパスを買って、鉄道路線図を見ながら大体のルートをシミュレーションして、最初に行くパリのホテルだけ三泊分ネットで予約して。何もかも全部自分で決めて今日まで準備してきた。でもどんなに情報を集めてわかったつもりになっていても、しょせん部屋の中で小さなノートパソコンの画面を眺めていただけ。リアルな手触りのものなんてまだひとつもない。行ったこともない国の、読み方さえよくわからない名前の駅にコインロッカーがあるかどうかなんてこと知ったって、実際にたどり着くまでなんの意味もない。