Jennykaede??????

日本の昔话17——いなばの白ウサギ

Informações:

Sinopsis

いなばの白ウサギむかしむかし、隠岐(おき→島根県)の島という小さな島に、一匹の白ウサギが住んでいました。  ウサギは毎日浜辺に出ては、海の向こうに見える大きな陸地に行きたいと思っていました。  ある日の事、良い事を思いついた白ウサギは、海のサメに言いました。 「サメくん、ぼくの仲間と君の仲間と、どちらが多いか比べっこをしよう。君たちは向こう岸まで海の上を並んでくれ。ぼくはその上を数えながら飛んでいくから」 「いいよ」  お人好しのサメは、白ウサギの言う通りに向こう岸まで並びました。 「じゃあ、始めるよ。ひとつ、ふたつ、みっつ・・・」  白ウサギはサメの上をジャンプしながら、向こう岸まで渡りました。 「やーい、だまされたな。比べっこなんてうそだよ。お人好しのサメくん。ぼくはこっちに渡りたかっただけなのさ」  それを聞いたサメは怒ってウサギをつかまえると、ウサギの皮をはいでしまいました。 「うぇーん、痛いよ!」  皮をはがされたウサギが泣いていると、若い神さまたちがそこを通りかかり、 「海水をあびて、太陽と風にあたるといいよ」と、言いました。  ウサギが教えられた通り海水をあびると、ますます痛くなりました。  そして太陽と風に当てると、さらにもっと痛くなりました。  そこへ、大荷物を持った神さまがやってきました。  その神さまは、意地悪な兄さんたちに荷物を全部持たされていたので、遅れてやってきたのです。 「かわいそうに、まず池に入って、体の塩気を良く洗うんだ。それから、がまの穂(ほ)をほぐしてその上に寝転がればいいよ」  ウサギがその通りにすると、やがて痛みも消えて、全身に元どおりの毛が生えてきました。  この心やさしい神さまは、のちにオオクニヌシノミコトと呼ばれ、人々にうやまわれたそうです。おしまい