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坂本真绫欧洲游记——From Every Where 3-1

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Sinopsis

【3日目】-1日本を発って早くも3日が過ぎました。ここは最初の目的地、パリです。 思ったよりも寒くて、今日たまらず上着を買ってしまいました。グレーのジャケット。さっそく荷物を増やすことになってしまったけど、これで少しは家出少女みたいな惨めな格好もごまかせるかも。私が持ってきた服はどれも、手洗いができてシワにならなくてかさばらないことにばかり気を取られていたものだから、オシャレにはほど遠いんです。パリの女の子たちはみんなモデルさんみたいに綺麗で、その中にいると余計に残念さが際立ちます。いくら実用性重視と言ったってもう少しアジアンビューティーをアピールできそうな洋服を選んでおけば素敵な出会いのひとつもあったかもしれないのにね。 でも今日、買ったばかりの服を着て外へ出たらそれだけで昨日よりもちょっとだけ自分らしくパリの街に立っていられる気がしました。いいえ、服のせいだけじゃないのかも。瑣細(ささい)な事だけど、昨日よりも色んなことが上手にできるようになっている自分がいるんです。たとえばメトロのドアの開閉ボタン、今日初めて自分で押せた、とか。「子どもかよ!」というあなたの声が聞こえてきそうですね。でも笑っちゃうけどこんなことでも今の私にはすごい達成感。ちなみに地元の人たちは、ちゃんと停車するまで待ちきれずまだ電車が動いているうちから扉を開けてしまうんですよ。私も真似してみたいのだけどまだそこまでの度胸はなし。その代わり、“サンドイッチ歩き食い”は真似してみました。 やってみると実に気持ちがいい。マヨネーズがこぼれて服を汚さないように注意が必要ですけどね。これはパリではマナー違反ではありません。だって本当に多いんです、老若男女オールウェイズ歩き食い。郷に入っては郷に従え。実際、レストランに入るよりテイクアウトして外のベンチで食べたほうがひとり旅の私には気楽です。