Jennykaede??????
坂本真绫欧洲游记——From Every Where 2-8
- Autor: Vários
- Narrador: Vários
- Editor: Podcast
- Duración: 0:03:48
- Mas informaciones
Informações:
Sinopsis
【2日目】-8「真綾さんは、会社とか、そんなに長くお休み取れたんですか?」 「そうですね、まあなんというか自由業なので、ある程度は融通がきくというか……」 「この後、どこへ行くんですか?」 「次は明後日の朝チェッコへ行くことだけは決まってて。そこから先はノリで。最後はポルトガルまで。」 「ポルトガル!って、どこ?」 「あはは、そうだよね。私もこの前まで知らなかった」 この先、こうして誰かとテーブルを共にすることが、あと何回くらいあるのだろう。夜の9時過ぎ、外がようやく暗くなり始めたのを見て席を立った。ヨーロッパは今、日がとても長い。 「気をつけて旅を続けてくださいね」 「帰国したらお店にケーキ買いに行くね」 ルーブル美術館の前の広場で一緒に写真を撮って、お互い反対方面行きのメトロに乗るため向かいのホームで手を振り合い別れた。うん、良い夜だった。メグミさんがいてくれたおかげで、長い長い一人きりの旅がゆるやかに、そーっと始まって、寂(さみ)しさを感じずにすんだ。彼女のこれから始まる新生活が素敵なものでありますように。と、心から思った。夜のメトロは人が少なくてちょっぴり表情が違う。しっかり気を抜かないでホテルまで帰らなくちゃと思っていたら、どうも見覚えのない駅名が続く。 慌てて路線図を確認すると、どうやら逆方面に間違えて乗っているらしい!うわー、てことはメグミさんも!?悪いことしてしまったなあ……昨日からたった2日間の間に、私ったらいったい何回道や路線を間違えているかわからない。こんなに注意深くしているつもりなのに、ほんと方向音痴なんだよなあ。先が思いやられる。 ホテルに戻ったのは夜の11時前。この旅のルールその2、暗くなってからはひとりで外を出歩かない。を、いきなり破った。反省。これが最初で最後。