Jennykaede??????

日本の昔话14——じっと見つめていました

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Sinopsis

むかしむかし、きっちょむさんと言う、とてもゆかいな人がいました。  そのきっちょむさんが、まだ子どもの頃のお話です。  ある秋のこと。  家の人はみんな仕事に出かけるので、きっちょむさんがひとりで留守番をすることになりました。  出かける前に、お父さんが言いました。 「きっちょむや、カキがもう食べられる。あした木から落とすから、今日は気をつけて見ていてくれ」 「はい。ちゃんと見ています」  きっちょむさんは、元気な声で返事をしました。  でも、食べられるカキがいっぱいあるのに、だまって見ているきっちょむさんではありません。  お父さんたちの姿が見えなくなると、さっそく村の中を走り回りました。 「おーい、うちのカキがもう食べられるぞ。みんな食べに来い」  これを聞いた村の子どもたちは、大喜びできっちょむさんの家にやってきました。  そして、長い棒でカキを落とすと、みんなでお腹いっぱい食べてしまったのです。  さて、夕方になってお父さんが家に戻ってくると、きっちょむさんは柿の木の下にすわっていました。 「おまえ、一日中、そうやっていたのか?」 「はい。だって、気をつけて見ていろと言うから、ジッと柿の木を見ていたんです」 「そうか。えらいぞ」  感心したお父さんが、ふと、柿の木を見上げてみると、カキの実がずいぶんとへっています。 「おや? カキの実がずいぶんへっているな。これは、誰かが取っていったに違いない。おい、きっちょむ、これはどうしたことだ?」  するときっちょむさんは、へいきな顔で言いました。 「はい、村の子どもたちが次々と来て、棒を使ってカキの実をもいでいきました。私は言われたとおり、気をつけて見ていたからまちがいありません」 「とほほ。・・・カキ泥棒が来ないよう、気をつけて見ていろと言ったのに」  お父さんはそう言って、ガックリと肩を落としました。おしまい