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坂本真绫欧洲游记——From Every Where 2-5
- Autor: Vários
- Narrador: Vários
- Editor: Podcast
- Duración: 0:03:32
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Sinopsis
【2日目】-5今日は午後から町の中を特に目的もないままあちこち歩き回った。 観光スポットじゃなくたって、ただ通りを歩いているだけで心が躍る。大好きな映画の中で何度も見た憧れの街がそのままここにあるんだもの。ヒールをコツコツ音たてて歩く美しい女性の後ろを歩いてたら、なんだかまるでスクリーンの向こう側の世界の住人になったみたいで自然と背筋が伸びた。まあ、ウィンドウに映った自分の姿を見ると一気に現実に引き戻されちゃうんだけど。だってすれ違う人たちはみんな背が高くてあか抜けててかっこいいのに、私は眼鏡にジーンズに白すぎる新品のスニーカーのちんちくりん。うわあー、なんという野暮ったさ。いい大人なんだから、もう少しくらい格好つけて来ればよかったかなあ。 東京の複雑な地下鉄に比べたら、パリのメトロは慣れてしまえばとても分かりやすい。1~14号線まで、難しい名前はついてなくて数字だけってところがシンプルで外国人にはありがたい。いちいち料金を確認しなくても市内ならどれだけ乗っても1.6ユーロ。メトロの切符の10枚綴りものをカルネと言う。 でも何の予習もなしにいきなり乗り込んだ昨日は、初めてで新鮮なこともいっぱいあった。たとえば車内アナウンスがまったくないこと。ホームの看板には日本みたいに前後の駅名までは書いていないし、英語表記もない。車内には楽器を演奏しながら座席を回ってくるパフォーマーが次々乗り込んでくるし、そんなことに目を奪われているうちに今自分がどの駅にいるのかすぐ見失ってしまう。それからドアの開閉を乗客が自分で行うということも知らなかった。ボタンをチッと押すタイプもあれば、ガチャンとレバーを引く形のもある。