Jennykaede??????
日本の昔话 6——キツネとタニシ
- Autor: Vários
- Narrador: Vários
- Editor: Podcast
- Duración: 0:04:37
- Mas informaciones
Informações:
Sinopsis
むかしむかし、足の速いのがじまんのキツネがいました。 あるとき、このキツネがタニシにいいました。 「ちょっと都(みやこ)まで、いってきたんじゃ」 キツネは足のおそいタニシを、いつもバカにしています。 「都までは遠いから、足のおそいタニシなんかには、ぜったいにいけんところじゃな」 タニシはキツネがじまんばかりしているので、ちょっとからかってやろうと思いました。 「キツネさん、そんなに足が速いのなら、わたしと都まで競走(きょうそう)しませんか?」 「ギャハハハハハハー! タニシがどうやって、あんな遠くまでいけるんじゃい」 「キツネさんにいけるなら、わたしにだっていけます。だいたいキツネさんは、わたしよりはやく歩けるのですか?」 「なに! わしのほうが速いにきまっとる!」 はじめはバカにしていたキツネも、だんだんおこってきました。 「よーし、そんなにいうのなら、わしとどっちが早く都へつくか、競走じゃ!」 こうして、キツネとタニシの競走がはじまりました。 「よーい、ドン!」 キツネは、ドンドン歩きはじめました。 ふりかえってみると、タニシはもう見えません。 「まったく、わしが勝つにきまっているのに。ほら、もう見えなくなっちまった。バカバカしい」 キツネはバカらしくなって、ちょいとひと休みです。 すると、タニシの声がしました。 「おや? もう疲れたのかい、キツネさん。それではお先にいきますよ」 キツネはビックリ。 遠くヘおいてきたと思ったタニシが、すぐそばにいるではありませんか。 「おかしい。おいつかれるはずは、ないんじゃが・・・」 キツネはふしぎに思いながらも、また歩きはじめました。 そのうちに、山に夕日がしずみはじめました。 キツネはまたまた、バカバカしくなってきました。 「タニシなんかと早歩き競走したって、なんにもならんわ。わしが勝つにきまってるんだから。それに、本当のこというと、都なんかいったこともないし。・・・だいぶ遠いんじゃろな」 キツネは立ち止まって、おしっこをしようとしました。 すると目の前に、タニシがいます。 「キツネさん、早くしないとおくれますよ。わたしについておいで」 「そんなバカな!」 キツネは信じられません。 でも、タニシはそこにいます。 キツネは気持ちわるくなって、むちゅうで走りだしました。 本当は、タニシはキツネのしっぽにつかまって、やってきたのでした。