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日本の昔话 1——鶴の恩返し

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Sinopsis

むかしむかし、瀬戸内海にのある島に、親子の三羽のツルがわたってきました。三羽が仲良くエサをついばんでいると、そこへタカが飛んできて子ヅルに襲いかかりました。子ヅルを捕まえたタカは自分の巣に子ヅルを持って帰ろうとしましたが、途中でバランスを崩して子ヅルを海へ落としてしまったのです。二羽の親ヅルは海に落ちたわが子をすくおうとしましたが、手だてがありません。するとそれを見つけた島の漁師が、舟を出して子ヅルを助けてやりました。漁師は子ヅルを空へもどしてやろうとしましたが、子ヅルは羽をバタバタさせるばかりです。「どうした?けがでもしたのか?」困った漁師は、子ヅルを庄屋さんのところへ連れていきました。庄屋さんは子ヅルのけがに気づくと、薬を調合して介抱してやりました。そして子ヅルのけがが治ると、庄屋さんは子ヅルを空に返してやりました。さて、それから三年ほどたった年の正月の事です。朝早くから二羽のツルが、庄屋さんの家の上空を舞い続けていました。ツルは日中になると山へ帰っていきましたが、夕方になるとまたやってきて、何度も家の上空を舞ってから去っていきました。そこへ、庄屋さんの家で働いている若い男が走りこんできたのです。若い男は、にぎっていた黄色い棒きれのようなものを二本、庄屋さんに見せました。「なんじゃな、そんなにあわてて。うん????これは!」庄屋さんの顔色が、さっとかわりました。棒きれかと思ったものは、万病にきくという高価な朝鮮人参だったのです。「こんなもの、どこで拾ったんじゃ?そもそも朝鮮人参など、この島にあるわけがない」「はい、家の前に落ちていました。そういえば朝早くから、二羽のツルが家の上を何度も舞っていましたから、もしかするとあの時のツルが」若い男がいう通り、助けられたツルが朝鮮から海をこえて、庄屋さんに朝鮮人参を持ってきたのです。庄屋さんは二本の朝鮮人参を見つめながら、ツルの恩返しに感謝しました。おしまい。